「冬のなんかさ、春のなんかね」【ディレクターズカット版】Huluで全10話独占配信を記念して、今泉監督ロングインタビュー公開
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杉咲花主演×今泉力哉監督・脚本のタッグが贈る
考えすぎてしまう人のためのラブストーリー
「冬のなんかさ、春のなんかね」
地上波放送の本編に未公開映像を加えた
【ディレクターズカット版】Huluで全10話独占配信中
ディレクターズカット版最終回は約25分追加!
さらに、作品の魅力を深掘りする
今泉監督ロングインタビュー到着
「作品を好きになってくれた杉咲さんの存在は大きかった」
日本テレビ水曜ドラマ「冬のなんかさ、春のなんかね」は、主演の杉咲花と、今泉力哉(監督・脚本)がタッグを組み、まっすぐ“好き”と⾔えなくなってしまった主⼈公の⼼の機微を丁寧に描く、完全オリジナル脚本のラブストーリー。杉咲演じる主⼈公・⼟⽥⽂菜(あやな)がこれまでに経験してきたさまざまな別れや叶わなかった恋などから、⼈を好きになることにどこか怖れを抱いていて、「⼤切な⼈とはつきあわないほうがいいのではないか︖」「そもそも恋愛とはなんなのか︖」などと逡巡しながらも前に進んでいく。
今泉監督ならではの、⽇常を覗き⾒しているようなリアルな会話や、その空間に流れる環境⾳や間合いを⼤切にした演出などで繊細につくられたこの世界は、答えの出ない感情を抱えて⽣きる多くの視聴者の⼼の揺れに静かに共鳴し、毎話ごとに⼤きな反響を呼んできました。
Huluでは、「冬のなんかさ、春のなんかね」地上波放送に未公開映像を加えたディレクターズカット版の最終回が、第10話放送終了後に独占配信開始。最終回は地上波版より約25分も多くの映像が追加され、小太郎の美容室に通う文菜の姿や、文菜の彼氏たちのその後など地上波版にないエピソードも描かれています。
Ⓒ NTV
ついに最終回を迎えた「冬のなんかさ、春のなんかね」について、地上波版だけでなくディレクターズカット版の内容や撮影の裏話などを含め、今泉監督にHulu独占のロングインタビューを実施。監督は、ディレクターズカット版には“間合い”や物語をより深く理解できる映像が加わっているほか、寄りの編集や地上波では映っていない側の芝居も観られる遊びが盛り込まれており、作品を好きな人ほど楽しめる内容になっていると語りました。田端亮介(松島聡)が登場する6話のディレクターズカット版は「予告編にはあったのに、放送時にはなかった!」と話題になっていたセリフの映像が観られます。
さらに、現場では「中心にいた杉咲さんが作品を本当に好きでいて、その姿勢がスタッフとの距離感にも表れていたと思います。長い撮影期間でも穏やかに過ごせたのは、杉咲さんをはじめとした皆さんのおかげでした」と語り、「作品をここまで好きになってくれた杉咲さんの存在は本当に大きかった」と改めて感謝を伝えました。
「冬のなんかさ、春のなんかね」本編を地上波放送でご覧になった方はもちろん、まだご覧になっていない方もこの機会にHulu独占配信のディレクターズカット版で、文菜たちが織りなす“普段着の恋の物語“をより深くお楽しみください。
■今泉力哉監督ロングインタビュー

<インタビュー全文>
——地上波版では惜しくも未収録となった映像が含まれるディレクターズカット版のおすすめポイントをお聞かせ下さい。
「ディレクターズカット版は、最初から決まっていたわけではなくて。編集作業中に『これが世に出ないのか!』と思っていたら、Huluさんで作れることになって助けてもらった感がありました(笑)。もちろん、地上波版がひとつの完成形ではあるのですが、ちょっとした間合いだとか、より深く理解できるような映像が入っていたりするのがディレクターズカット版なのかなと思っています」
——特に注目してほしい映像を教えてください。
「10話では地上波版でもディレクターズカット版でも主人公たちの一年後が描かれます。その分量が違うというか。文菜の現在の彼氏のゆきおや高校時代の彼氏の柴咲のその後や、一緒に買った椅子の行方など、地上波版には入りきらなかった多くのシーンがディレクターズカット版で観られます。例えば、亮介が登場する6話のディレクターズカット版は5、6分、地上波版よりも伸びています。『予告編にはあったのに、放送時にはなかった!』と話題になっていたセリフの部分も含まれています(笑)。ディレクターズ版には存在している、みたいな映像はちょこちょこありますね」
——他にはどのような追加映像がありますか?
「8話での文菜と山田線のシーンは地上波版でも13、4分のワンカットで撮っていますが、ディレクターズカット版はさらにそこから3分ほどその後のやりとりが入っています。あと、せっかくディレクターズカット版が作れるということで、地上波版ではワンカットだったこの場面も若干編集を変えています。キッチンに行ってゼリーを一口食べる山田の芝居も観ることができる(笑)。そういう遊びをしています」
——監督の担当回はどのように決めたのでしょうか?
「一番最初はシンプルに、1〜2話を私、3〜4話を山下(敦弘)監督、5〜6話を私、7〜8話を山田(卓司)監督、9〜10話は私、みたいな感覚で考えていたのですが、8話の最後に小太郎が一瞬出てくる時間の繋がりを考えると、8、9、10話はセットだなってなっちゃって。なので、6〜7話を山田さんにお願いすることになりました。助監督経験はすごくあるけれど、監督経験はまだそれほどない山田さんに、話的にもめちゃくちゃ大事な回、起承転結の“転”のあたりをお願いする形になってしまいましたが、編集も含めて丁寧にやりとりをしながら進めていったので、結果、とってもいいものができたことに感謝しています。松島(聡)さんや鈴木(愛理)さんのキャスティング含め、山田さんから出てきたアイデアはたくさんあって、自分ではできない演出がすごく魅力的でした。山田さんが監督したことでの良さが7話にはめちゃくちゃあったし、評判もよかったですしね。山下さんは私がすごくお世話になっている先輩。ダメ元でオファーしたら受けてくださって。細かいやりとりはもちろんありましたが、何の不安もなく全部お任せでした」
——撮影現場で印象に残っている出来事はありますか?
「結構、いろいろな作品を作ってきましたが、こんなに穏やかで楽に居られた現場はなかなかなくて。現場の空気はある意味ちょっと異常でした、もちろんいい意味で(笑)。それは、やはり中心にいる杉咲さんがこの作品を本当に好きでいてくれたこと。そのモチベーションを常に保持しながら、演じる以外のこと、例えばスタッフとの距離やさまざまな気遣いなど、作品を面白くするためにできることは全てする、みたいな姿勢でそこにいてくださって。私にとってもこれまで手がけてきた作品の中で撮影期間は最長。2、3ヶ月撮っていると疲弊したりするものですが、杉咲さん、スタッフ、プロデューサーも含めてその場を作ってくれた人たちのみんなの力のおかげで、だいぶ穏やかに過ごすことができました。撮影が始まって1週間くらいのタイミングで『もう1週間終わっちゃった、終わりたくない』と寂しがるくらい作品を好きになってくれた杉咲さんの存在は大きかったです」
——スタッフ、キャストみんなで現場を盛り上げていた、盛り上がっていた様子が伝わってきます。
「成田さんもおっしゃっていましたが、自分の作品はセリフも膨大だし、長いシーンも多くて、そこを苦しいと思う俳優さんもいっぱいいると思うんです。でも、芝居のニュアンスを細かく見るし、話し合いもたくさんします。それが俳優さんにとってのモチベーションが上がるような現場になっていた気がしています。成田さんと同じく、久しぶりだった岡山天音さんは納得しているのかどうか表情や反応から読み取れないこともあったけれど(笑)、話して噛み合った時にはやっぱりうれしかったですし、9話を観た岡山さんがめちゃくちゃ面白いと言ってくれているというの人づてに聞いた時も、本当にうれしかったです。脚本がギリギリになることで迷惑をかけてしまった…と思うところはいろいろありますが、脚本が上がるたびにみんなが面白がってくれて、テンションがまたひとつ上がるみたいなことも感じられたのはすごく良かったです。他の連ドラはどうやっているのかわからないですが、撮影中に評判が分かるので『テコ入れをしよう!』みたいなこともちっちゃくやっていたし、地上波版もディレクターズカット版も最終回のラストシーンは変わらないですが、それも撮影中に思いついたものだったりします(苦笑)」
——その時のみなさんの反応は?
「元々のラストも相当考えて作ったものなので、もちろんよかったのですが、迷った結果差し込んでみたら、スタッフからも杉咲さんからも『ラスト、最高です!』って言われて。新しいラストは一か八か感があって、失敗する可能性もあるもので実は不安だったんです。子どもが絡むシーンでもあったので、それを子役の芝居に委ねるというのは…と思ったのですが、そこは大人の役者さんたちを含め、みんなでケアしていいシーンになりました。感謝しかないです」
——ちなみに、そのラストの変更を思いついたきっかけはあったのでしょうか。
「撮影中の12月に主題歌を担当しているHomecomingsのライブを観て思いついたんです。ライブに行った時の自分のある体験から、脚本を書き直しました。ラストの変更も含めて急遽差し込んだものに関してまで、スタッフ、キャストがわざわざ感想をくれるというのも普段はあまり起こらないこと。とにかくたくさん話す現場でした。杉咲さんとは一生分くらい喋った気がするので、もうコリゴリなんじゃないかなって思っているくらいですし、だいぶ甘えさせてもらいました(笑)」
——文菜が着ていた衣装が売り切れになることも。毎回、いろいろな切り口でSNSが盛り上がっていましたが、これは意外だったという反響はありましたか?
「衣装に関しては、私やスタイリストだけでなく、キャスト含め、みんなで考えていきました。いい意味で、それこそいろんな意見が出る現場でした。そのくらい、こだわりは詰まっていますが、衣装の売り切れまでは想像していませんでした。ドラマの内容に対しての反響でいうと、やっぱり1話ですかね。ちょっと尖りすぎているのは自覚していて、ハレーションが起きることは想定内でした。大きくは2つあって。ひとつは、女性が初めて出会った男性にフラフラついていくという冒頭の危なっかしさ。もうひとつは、後半に描かれていた浮気しているという事実。浮気に関してはそういう人物なので、と言えるけれど、ついていっちゃう女性に関しては俺も自分の作品じゃなかったら、多くの人が感想に書いていた通り、『危ないです!ありえない!確かにそう思います!』という気持ちもあって(笑)。ただ、話数を重ねるごとに浮気してフラフラしている人だと思っていた文菜に対する反応が変わっていったというか。その人を知れば知るほど擁護派が増えていくみたいな現象はそこまで意図していませんでした。1-3月期のドラマだったので、お正月に実家に帰るとか、冬から春までみたいなところを描く意識はあったのですが、コインランドリーでの出会いは、だいぶぶっ飛んでいて面白いというスタッフの意見を聞いて、これが冒頭、出会いだ!第1話だ!ってなって。でも、やっぱ危険ですよね。あれは変だし、良くはないですね。ありえないとも思わないけど」
——常に作り方が動いている印象です(笑)。
「まさにそうですね。6、7話が最後に書き上がりましたし(笑)。6、7話以外はすでに書き終えた状態で、ラストも決まっていて。5話と8話の間をどうするか、ってところで二胡が亡くなるのを思いついて。『二胡、死にます』ってスタッフルームで伝えた時に衣装さんから『え、二胡、死ぬんですか?』『だめです!』『死なないで!』みたいな反応があったのも鮮明に憶えています。一番最後に出来上がったパートが二胡の死についてでした」
——キャストさんだけでなく、スタッフさんもそれぞれのキャラクターに入れ込んでいる様子が伝わってきます。
「すごくありがたいですよね。タイトルに関しても、自分の中にいくつも案があって。『どれがいいですか?』って聞いて、杉咲さんや一部のスタッフから意見をもらって決めましたし。その時に、意見がまあまあばらけて(笑)。でもそれって、撮影が始まる前にそれぞれの中に物語のタイトル像があるってことで。すごく豊かなチームだと思いました。まだどんな作品なのか分からないので監督が勝手に決めてください、みたいにならない現場というのは、本当に珍しいと思います(笑)」
——最後に。これまで放送・配信をご覧いただいた視聴者へのメッセージをお願いします。
「これまで放送を観てくださっている方は、ディレクターズカット版で細部まで楽しむことで解像度高く作品を理解できますし、この作品を好きな方ほど、ぜひ観てほしいです。もちろん地上波版がひとつのベストな形ですが、より深くサイドストーリーが楽しめるものになっています。ディレクターズカット版から入るという方には、新鮮に物語を楽しんでほしいですし、「完全版」みたいな形で楽しんでいただけるのかなと。とはいえ、ディレクターズカット版でも全部を補完しているというわけではなくて、それでも余白はたっぷりあるので何度も観ていただければと思います。繰り返し見れば見るほど、新たな発見がある作品になっているはずです。どうぞ、お楽しみください」

■番組概要
「冬のなんかさ、春のなんかね」
<ドラマ本編>全10話
Huluにて全話配信中
出演:
杉咲花
成田凌 ・ 岡山天音 水沢林太郎 野内まる 志田彩良 久保史緒里
倉悠貴 栁俊太郎 細田佳央太 松島聡
内堀太郎 林裕太 河井青葉 芹澤興人
脚本:今泉力哉
監督:今泉力哉 山下敦弘 山田卓司
音楽:ゲイリー芦屋
主題歌:Homecomings 「knit」 (IRORI Records / PONY CANYON)
コピーライト:©NTV
<Hulu ディレクターズカット版>全10話
Huluにて全話独占配信中
※ディレクターズカット版での追加未公開映像分数は各話ごとに異なります
Hulu視聴ページ: https://www.hulu.jp/sounds-of-winter
■番組公式SNS
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公式ハッシュタグ #冬のさ春のね
